お知らせ

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[投稿日 : 2025年5月8日]

当科の山本昇医師らによる論文がNew England Journal of Medicine誌に掲載されました—HER2特異的TKIゾンゲルチニブ、第Ia-b相試験で既治療非小細胞肺がん(NSCLC)に対して高い有効性と安全性を確認

当科の山本 昇医師らの研究成果がNew England Journal of Medicineに掲載されました。

当科が参加した国際第 Ia-b 相試験において、経口HER2特異的チロシンキナーゼ阻害剤(TKI)ゾンゲルチニブがHER2変異を有する非小細胞肺がん(NSCLC)に投与されました。特にチロシンキナーゼ領域(TKD)の変異を有するコホートでは有望な結果が得られており、TKD変異を有するHER2陽性NSCLCを対象としたコホート1のうち120mgを投与された75例では、中央判定による客観的奏功割合(ORR)71%(95%[CI]: 60–80)でした。薬物抗体複合体(ADC)製剤投与歴のある、同様のTKD変異を有するHER2陽性NSCLCを対象としたコホート5においても、中央判定による客観的奏功割合(ORR)48%(95%[CI]: 32–65)と報告しました。

*試験中に推奨用法用量を120mgと判断されました。